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2008年 06月 27日
今年はひさしぶりに梅雨らしい梅雨かな、と思っているところです。
作品が乾かなくて困る時期でもあります。窯の不調もこの湿気が拍車をかけているような気も。(連日湿度90%以上だもの) この時期は、雨の日は寒く、晴れるとどっと暑い。着るものに困る、、というか、実をいうとまだ衣替えをしていません(忙しくてできなかったというのもあるけれど、、)。そういえば学生の頃、この時期はまだ夏服になりきれなくて、寒がりの私などは雨の日は本当にウールのジャケットが必要なくらい寒かったのを覚えています。こごえながら授業を受けていたなぁ、、。 さらに遡って幼稚園の頃は、この時期、近所の花屋さんの店頭に笹竹が並ぶのが楽しみでした。七夕様の飾り付けは、もしかしたら生まれて初めて「装飾する喜び」みたいなものを意識したものだったかもしれません。クリスマスの飾りは買ってきたものを並べるだけだったのに比べて、折り紙を駆使・工夫して作った七夕の笹飾りはもっとクリエイティブだったからかもしれません。 七夕から話はそれるけれど、この幼稚園時代に笹竹を買った花屋さん、いまも健在。ここのご主人は”あるべき姿のために闘う”騎士(「ラ・マンチャの男」より)だなと、今更ながら思います。時流に乗らず、昔ながらの花屋を全うしている職人さんとも言える。仕事をきっちりするかわりに愛想はほとんどないです。 センスの良い、皆が買える値段の綺麗な花と緑でいつも店頭をいっぱいにしていて、、お店の前を通ると幸せ感が漂っている。花束などお願いすると、びっくりするほど安くてゴージャスでほんとうに綺麗!でもご主人は一切前にでない人。裏方としての仕事に徹底、といった感じです。 この時代こういう昔ながらの町の花屋を維持するのは並み大抵なことでは無いと思う。私もそれに気がついたのは最近の事だったのだけれど。日常のなかで当たり前に思っていた存在。当たり前の町の風景のひとつ。・・・でも当たり前ではないんですよね。利益を思えばいろいろなやり方があるのだろうとも思うのだけど、そうはしない。昔ながらの花屋さん真っ向から勝負。その潔さのおかげで、私達は少ない予算でもお花を買って家に飾るという楽しみを教えてもらっているように思います。 さて今年の雨の多さを思うと、7月7日のお天気はちょと心配になってきます。もともとの太陰暦では七夕は雨の降らない時期に設定されていたそうなのに、新暦になったばかりに雨の多い時期にかかってしまって彦星も織姫もちょっと可哀想。 北斎の富嶽百景より。
by MAJO_ceramica
| 2008-06-27 11:18
| ふとおぼえがき
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