|
ホームページ MAJO 展示会のお知らせは こちらからどうぞ! こまいぬや MAJOwebショップ 陶芸サークル しゃちほこや 講師をして居ます。 只今メンバー募集中! 100ピープルのページ *本ブログのテキスト、イメージ等の無断転用 ・加工・二次配付はお断りします。 Copyright(c) MAJO 最新のトラックバック
カテゴリ
以前の記事
2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2008年 01月 12日
日本では昔から窯場にはちいさな神棚をつくり神様をおまつりするものなのですが、この窯の神様って古来どのような神様がおまつりされていたのだろう、と気になっています。陶芸は土と火と水と木(古来薪で焼成していた為)と金(釉薬)と五元に関わる仕事なので五元の神様なのかな。
先日古本屋で見つけた伊勢神宮の本にのっていた写真をみたら、神の食器に使われるのは土器だった。写真だとちょっと分かりにくいけれど、赤土っぽい・・? 高天の原から土を移したと言われている多気郡明和町にある神宮御料土器製作所で作られているとの事。延暦の儀式帳の時代からずっとここの土を原料として村人達が奉仕してきたそう。 いいなあ、そういうご奉仕。 土器は使い捨て。使い終わったら割って土に戻す。 (写真は「伊勢神宮」矢野憲一著 篠原龍写真 より) もう一冊古本屋で面白そうな本を見つけた。「皇室御用達ものがたり」。 ちょっと編集意図にバブリーな匂いがするかなと思ったけれど、職人たちの仕事の写真が載っていたので購入。 表紙(左写真)の七宝焼きがほれぼれするほどに美しい。 中を読むと、この七宝焼き、やわらかな曲線を表すには金線を使っているとのこと。 良い素材を使うにはそれだけの理由があるのだ。当たり前のことだけれど、いまの消費社会は当たり前のことが当たり前でなくなっているので(安易に言ってしまえば、いかに安物を高く売り付けるかとか、安かろう悪かろうでオッケー・・なんて事が堂々とまかり通ってるとか)、そんな中にあってこういう作品群は見ていて心が動かされる。 他にもこの本には傘、帽子、靴、和菓子、磁器など皇室御用達のお店や職人さんについて書かれている。読んでみると皇室は老舗とか伝統とかに特にこだわりがある訳では無い様子が伺えるのが意外だった。人々がよいという噂を聞いて足を運ばれご購入される、という事が多いようです。 特に工芸家や職人などは、なかなか魂のレベルで上の世界に行けないというのを神道の事を勉強するうちに学んだ。これは彼等の心の中におごりが生まれるからだ。 技術や作ったものはあの世には持ってゆけない。どのように魂を磨く事ができるか、これのみにかかっているのだけれど、道をはずす人がとても多い。そういう人が職人や工芸家に多い。 皇室が老舗の看板にこだわらず、またご購入された店が「皇室御用達」と宣伝するのを好まないというのは、皇室の名前を宣伝に利用されるのを避ける為という事の裏に、おごり(穢れ)を持ったものを避けるという意味もあっての事なのかな、とも思った。 この本のなかで気になった記事のひとつは、台東区にある靴屋さんのこと。 その店構えは本当に地元商店街の靴屋さんといった風情。 店も職人のおじさんもとても一般的な皇室御用達というイメージからは程遠いように思える(と書いたら失礼でしょうか、、)。きらびやかで派手なところは全く無く、「堅実」という言葉がぴったりな感じで、使う側の立場に立った最高のものを昔ながらのやり方で手抜かり無しでくり返しくり返し延々とつくっておられる。 私にはおごりが生まれるようなものなどまだまだ何にもないけれど、 もの作ると言う事もいつかはお返ししなければならないこと。 技術も作品も自分で囲い持ってはならないもの。 忘れてはならない事だと思って居ます。
by MAJO_ceramica
| 2008-01-12 12:03
| ふとおぼえがき
|
ファン申請 |
||