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2007年 03月 26日
ノマディック美術館(右写真が入口)のグレゴリー・コルベール展を見てきました。
グレゴリー・コルベール氏の写真と映像を展示する為だけに作られたという、芸術作品とそれを展示する空間が一体化した世界各国を放浪する仮設の移動美術館です。(ノマディックとは遊牧という意味だそう。建築は坂茂氏。) こういうのがあれば良いのに・・と思った事を本当に実現してしまう人たちがいるというのはすごい事です。実現するにためにはどのようにしたいかのハッキリとした目的となぁなぁにならない個々の内へのきびしい探究が必要なのではないだろうか、と、この展示会場を見て感じました。 展示されているのは、セピア 読書 白い羽 祈り 眠り 沼 雫の同心円 ゆらぎ 光 影・・・そんなような物です。どれもみんな美しかった。 写真はデジタル加工や合成など一切していないとのこと。動物と人間の写真は世の中に数多くあれど、やはり独特の世界観です。揺らいでいます。 例えば、マッコウ鯨と半裸の人間の泳ぐ姿は舞踏的であり、マッコウ鯨も美しいけれど人間も自然の一部として美しいじゃないか!と思わせられます。 動物と人間がいっしょに写(映)っていて、人間の美しさにも自然と目が行ってしまうのは、今回が初めてかもしれません。美しいもの・気持ちのよいものを探究して作り込まれた配置と構図。。。そんな風に感じました。 展示会場には一切の説明がありません。 ただただ圧倒的に作品あるのみ。 ただただ圧倒的に空間があるのみ。 とうてい言葉では何も言い表せない世界です。夏の午後、ひと泳ぎした後にけだるさの混じった気持ちよさの中ですうっと眠りに落ちてゆくようななんともいえない感覚に似ているなぁ、と思いました。
by MAJO_ceramica
| 2007-03-26 20:12
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