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2006年 10月 26日
高価な本はよく図書館で借りて来ます。
最近借りた本で面白かったのは、「楽家類聚」。 綿々と受け継がれてきた歴史の中に生きる宮内庁楽部の楽人たちの生の言葉で綴られているエッセイ集というか、インタビューと言いますか、雅楽の歴史と合わせて読ませる稀な本です。現代を生きる楽人達の声に、雅楽にそれほど詳しくなくても興味深く引き込まれます。 戦前、宮内庁勤めでは大家族を食べさせて行く事が出来ずにやむなく退官した楽人のお話、舞の口伝を受けられなかった恨みからライバルを殺害したお家騒動。明治以降東京への皇居移転にともない京都、南都、大阪の楽人たちの大移動にともなう大変なご苦労、さらに西洋音楽の輸入にともない楽人達にも西洋クラシック楽器の演奏を余儀無くされたというお話、第二大戦で徴兵され亡くなった楽人の時代のお話・・などなど興味がつきません。 1300年以上も舞や音楽を一定の家系が受け継いでいるという事自体が、世界的にみてもあまりないのではないでしょうか。そういった古い楽や舞が現代に残っていまも舞台で奉られているというのはもしかしたら奇蹟にも近い事なのかもしれません。それ故の苦しみや尊さが楽人達の言葉の端端から滲み出ています。 ある楽人の印象的だった言葉。 いまは雅楽や舞楽を見に来る人が西洋的なものの見方に慣れすぎてしまっていて、舞の振りが揃ったとか、音の調子がはずれたとか、そういう観点からばかり鑑賞されるようになってしまったが、平安時代などの記録をみると「演奏によりすうっと清涼な風が吹いた」とか「音色の素晴らしさに盗賊が改心した」とか、精神的な部分で鑑賞し、そういった価値を雅楽が持っていた。 とのこと。 2年くらい前から自分の部屋でかけるCDは雅楽オンリーになっていますが、あのなんともいえない自然に溶け込むような音色はいくら聞いてもまったく飽きる事がなく、そして無性に聞きたくなるものです。折しも今月29日に明治神宮で舞楽の奉納がありますが、できれば生の音と舞を精神(こころ)で感じてみたいと思っています。
by MAJO_ceramica
| 2006-10-26 20:18
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