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2005年 04月 16日
先日友人のお誘いを受けて上野の国立博物館へ中宮寺の菩薩半跏像を見に行った。20年位前に斑鳩の里で実物をみたきりだ。その時はたしか5月だか6月くらいで、質素なたたずまいの寺の周囲にはアヤメが咲いて、ゆらゆら揺れるお堂の幕にかかった紗の布のむこうに、この黒い菩薩様がみえかくれして、なんだかとても平和な風景として記憶に残っている。
この展覧会の展示物はこの菩薩一体のみ。で、入場料600円也。 たまたま会場に居合わせた仏像解説員の方のお話だと「みなさん入場料が高いとおっしゃるが、モナ・リザにも匹敵するこの仏像、私はけっして高いとは思いません。」だそうだ。素晴らしさは値段に比例するのか。でも菩薩の本来の役割からするとどうなんだろう。(美術品となったとたん本来の役目を失うというのはよくあることだけれど。) 当時はきらびやかな極彩色と金彩に彩られていたそうだが、この尼寺の尼さん達が長年に渡り丁寧にこの木彫像を拭き続けて来たために彩色は全て剥がれ落ち、現在ではまるで漆でもぬったかのように黒く光沢を放っている。 保存には2つの道があるんだよなあ。 当時の姿のまま極彩色を塗り直し塗り直しして保ち続けるか(スペインの教会の木彫像はその典型)、もしくは古くなるままにその朽ちてゆく姿のままに(でも消失しない程度に)とどめるか。 基本的に宗教が元気な国は美術も元気だと思っているのだけど、この辺にも関連してるような気がするのだけど、どうだろう。日本人の宗教アレルギーは根深いものなぁ。。なんてつい思ってしまう。 国立博物館の常設展示もちょっと覗いて帰って来た。 日本各地の窯元の陶器も展示されていたのだが、素敵な作品も多いのだけど、上記した”美術品となったとたん本来の役目を失うというのはよくある”てな事を感じてしまった作品があった。 たぶん実用性から言ったらバツな、焼成時に真ん中がそりあがってしまった大皿。おいおいこれでいいのか?とつい思ってしまう。ふつう陶芸をする者なら、真ん中が反らないようにいろいろ工夫するもんです。 この展示された大皿を見てコロンブスの卵的な「やられた〜」という感ではなくて、「なんなの。」でした。日頃制作してると、実用性とデザイン性の狭間でどっちをとるかと悩む事もアルことはアル。でもね〜お皿の真ん中はやっぱり反ってない方がイイかな、と思います。
by MAJO_ceramica
| 2005-04-16 23:33
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