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2010年 06月 28日
すきなオペラ作品です。 言わずと知れたバーンシュタインの作品。 このミュージカル版がつい昨日だったか、帝劇で幕を閉じましたが、 この時期、観に行きたくても行けなかった〜! 演出は、「レ・ミゼラブル」のジョン・ケアード氏だったのに。。 どんな舞台だったのだろう。 キャンディードを初めて観たのは2001年、 当時ご活躍華々しかった宮本亜門の演出でした。 宮本亜門作品といえば、当時は(今も?) 『アイ・ガット・マーマン』が筆頭に挙がっていましたが、 両作品とも観て、私はこの「キャンディード」の方が好きでした。 『アイ・ガット・マーマン』はわたしの血には流れていないタイプのミュージカルで、どうも心に来なかった。完成度は高いし、評価も高い、というのはもちろん理解できましたが。 亜門氏演出の当時日本初演だった「キャンディード」と わりと近い時期だったように記憶していますが、 亜門さんが演出したダンス劇、 『7』 七つの大罪 『PLAYERS』〜 タイタニック号の沈没より もおもしろかった。 皮肉っぽくてクールなテーマは この方の演出がより一層、粋に生きるように思います。 (というか私の好み) 2001年「キャディード」のキャストは、 キャンディード/石井一孝 グネゴンデ/二期会のオペラ歌手の方(お名前分かりません〜) マキシミリアン/岡幸二郎 パケット/シルビアグラブ ジェームス、マーティン/佐山陽規 カカンボ/佐藤桐人 ヴォルテール/岡田真澄 この時の舞台はオーケストラがかなりウリで、 バーンシュタインの愛弟子である佐渡裕さんが指揮をされています。 ます個人的に岡田真澄さんよかった! この荒唐無稽な物語を癒してくれるような存在でした。 そして、主役の石井一孝さんのキャンディード役、 これがまたとてもよかったです。 キャンディード(カンディド)ってイノセントという意味なのですが、 純粋・純白といった意味と同時に おばかさん、というようなニュアンスも含まれるのですが、 石井一孝さんのおばかさんぶりは 天然ではないかと思われる(失礼!)くらいに嫌みなく自然でした。 石井一孝さんを常々バカにしていた演劇通の友人も、 この役はハマり役だ!といっていました。 (いや、これって褒めているのか、、褒めてるよ、、ね。) 立体的に螺旋の回廊をめぐらした舞台装置は、 世界一周をするこの物語に非常有効に生かされていて、 わくわくしながらこの冒険物語を観たのを思い出します。 まあ、物語はけっこう皮肉と混沌の連続なのですが。 どたばた、ゼイゼイと息を切らせてたどり着いたラスト、 キャンディードとグネゴンデが唄う曲には 地に足をつけてしたたかに生きる力強さと圧倒的な浄化感があり、 あとあとまで記憶に残りました。 大地に種をまき、日々のパンを〜♪ (正しい歌詞はまったくおぼえてないのでイメージねつ造。。) 当時、この歌に感激して この歌詞を刻んだ陶プレート作品を作ったりしましたねぇ、、 (あの作品どこいっちゃったんだろう。) ******** ラストに唄われる曲: 『Make Our Garden Grow(我々の畑を耕そう)』 You've been a fool, and so have I But come. I'll be your (and be my) wife. And let us try, before we die To make some sense of life. We're neither pure, nor wise, nor good. We'll do the best we know. We'll build our house and chop our wood And make our garden grow... And make our garden grow. I thought the world was sugar cake For so our master said. But now I'll teach my hands to bake Our loaf of daily bread. We're neither pure, nor wise, nor good. We'll do the best we know. We'll build house and chop our wood. And make our garden grow... And make our garden grow. Let dreamers dream What worlds they please. Those Edens can't be found. The sweetest flowers, the fairest trees Are grown in solid ground. We're neither pure, nor wise, nor good. We'll do the best we know. We'll build our house and chop our wood And make our garden grow... And make our garden grow. ******** この翌年2002年から私はスペインに住むことになるのですが、 向こうで住んだ地元のコーラス隊(聖歌隊)に入って仲良くなった オペラに詳しい友人と話しをていて、 「キャンディード」がよかったと言うと、 オペラ「キャンディード」のDVDをプレゼントしてくれました。 これがね〜。 またすごく良かったのです!今でもたまに見ます。 「キャンディード」の作品の出来の善し悪しのポイントのひとつは タイトルロールがいかにおばかさんかにかかってるかも。 このDVDのキャンディード役の俳優は、 映画「アマデウス」のモーツァルトを彷彿とさせるものがあります。 (奇跡的にAMAZONにありました。再販版かな?↑今日のトップの写真) 上写真の向かって一番左がキャンディードですが、 この立ち姿だけみても主体性のない情けなさが伝って来ませんか? 文字が小さくてキャストの名前もよく読めませんが、 teatro argentinaとあるので、アルゼンチンの劇場で上演されたものかな。 バーンシュタイン作品の原語での上演なので英語です。 宮本亜門演出のものを観た時も、 このアルゼンチン版?のを観たときも、 「キャンディード」って モーツァルトのオペラ「魔笛」に似ているなぁって思いました。 観念的で不条理で、 けむに巻かれたような気分にもなるのだけど、 ドロドロになったその最後にえもいわれぬ浄化感がある、、、という。 どちらも物語の骨格は「修行」、、ですね。 「魔笛」の方が宗教的かな? 「キャンディード」は俗悪感たっぷりでドロドロ・ゼイゼイしているので ラストの浄化感がより強いように思います。 この夏、佐渡裕さんプロデュース版が来日するみたいですね。 >http://blog.engekilife.com/2010/04/candide.html 東京での上演は3日間だけ!短い!もったいない〜。
by MAJO_ceramica
| 2010-06-28 15:32
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