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2004年 12月 07日
やはりスペインと同じようには行かないので勝手が違ってちょっと苦戦してました。それでも今週本焼きの窯が出れば完成までの目安が付くでしょう。
少し専門的なお話になりますが、 土ものの陶器に下絵をつける場合、素焼きした器に下絵の具で描く訳ですが、素焼きをする時の温度がなかなか曲者です。 日本では焼成温度700度とか800度での素焼きが一般的ですが、スペインの焼成温度はもっと高くて1000度〜1050度で素焼きするのです。これは何故か。高温で素焼きすると土が焼きしまって表面がそのぶん滑らかになるからです。つまり下絵の具で描く時に筆が滑らかに滑る。素地のきめが細かいのでグラデーションなんかもわりと出やすい。 一方、日本のように低温焼成の場合、下絵を付けようとすると表面のざらつきに加えて水分を物凄く吸い取る。つまり筆が素焼きにちゅぱっと吸い付いてしまって滑らかに滑ってくれないのです。なので日本では絵の具の方に薬などをまぜて低温焼成でも上手く絵付けができるように工夫されて来た訳です。 これが私の苦戦の原因でした。スペイン絵付けに慣れている私は、日本の低温焼成の素焼き面へ思うような絵付けができない。かといって単純にスペインのように高温で焼いてしまうと、こんどはスペインとは土がちがうので本焼きの時に問題が出てくるのです。(長くなるので本焼きの問題はここには書きませんが。)いかに日本の土でスペインで描いていたように絵付けができるか。日本にいるからには今すぐ土を変える事はできないので、絵の具の方を加工せざるおえない。ま〜こうして実際問題に直面してみると、日本の焼き物がなぜ現在のようなスタイルをもってるのかが手にとるように分かって面白い。この土地でとれる土&絵の具だからこそ、自然の流れのうちに出来上がった器のスタイルなのだなあって改めて感じます。苦戦しながらもなんだかつくづく、あぁ日本にいるんだなぁ〜、と思ったりしてました。
by MAJO_ceramica
| 2004-12-07 21:59
| 陶/準備・その他
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