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2009年 05月 30日
昨日友人から聞いた話。
いまから何十年も前、おじいちゃんが癌を告知されました。 余命半年。 当時おじいちゃんはまだ60歳代でした。 治療をするにはもう手遅れで、お医者さんの勧めもあり のこり半年間は本人の好きなように楽しく暮らそうと家族で決めました。 それからはしょっちゅうおじいちゃんのすきな釣りに皆ででかけたり、 旅行に行ったり、気がつけば毎日毎日笑顔の絶えない家族になっていました。 それから数十年。 いまおじいちゃんは98才になりました。 先日家族一同の前でおじいちゃんが言いました。 『昔、わしが癌だったときに・・・』 家族は一瞬『えっ?』と思いました。 そう、おじいちゃんの癌は別に治っていた訳ではありません。 でも楽しい日々を過ごす内、 おじいちゃんは勘違いして癌は治ったものと思い込んでしまっていたようです。 そうして60代で告知された癌を何十年も持ったまま、 治療も受けずに現在もお元気でご家族と一緒に暮らしているそうです。 このお話を聞いて、 医療でち密に病状を知る事よりも、時には勘違いというのも善しだなぁ、 完全に癌を忘れ去ってしまえたおじいちゃんの勝利だなぁ、と思いました。 おじいちゃんの癌をきっかけに、ご家族の方の努力も正(セイ)に働き、 きづいたら「笑顔の絶えない家族」が本物になってしまったんですねぇ。。 癌に限らずですが、人間の気の力ってばかにできません。 おおらかな気持ちを自然に持ち続けられる気力の強い人、それも無意識で。 善いです。
by MAJO_ceramica
| 2009-05-30 13:11
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