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2009年 02月 11日
スペイン滞在中に所属していた町のコーラス隊で歌った歌の中で、「アルフォンシーナと海」という好きな曲がありました。
ここのコーラス隊は町の聖歌隊でもあったので、教会で宗教音楽を歌う事も多かったけれど、ディレクターの趣向もあってなかり数多くのフォルクローレ音楽も練習しました。スペインと南米のフォルクローレ。これらのフォルクローレは年に数回行われる小さなホールでのコンサートで主要曲として歌ったのでした。 そうやって歌った南米のフォルクローレのひとつが「アルフォンシーナと海」でした。 美しいメロディと哀しい詩。 スペインではよく知られる歌のようで、当時コンサートにきてくれたスペイン人の友人からは『コーラス隊のアレンジは聖歌隊的ね。私が知っているアレンジとは大分ちがっていたけど綺麗だったよ。』との評をもらいました。 南米の歌だという事以外詳しい事を知らなかったのですが今回調べてみたら、入水自殺をした実在のアルゼンチンの女流詩人アルフォンシーナ・ストルニが最期に書き残した詩を一部に引用しフェリックス・ルナという作詞家が美しい詩に書き上げたものだという事がわかりました。(こういう情報って昔ネット調べてもほとんど無かったのに・・ここ数年でネットの情報って雪だるま式に膨れあがっていますね・・と実感) 南米でもいろいろな歌手の方がこの歌をうたっておられるようですが、個人的にはメルセデス・ソーサの歌う版が好きかも・・・抗えない哀しみに引きずられるアルフォンシーナの情感が、地に響くメルセデス・ソーサの歌声でより深みとそして不思議な浄化感を増すような感じがして、、。 詩なので、そのリズム感は失われてしまうのは重々承知ですが、その歌詩の世界を少しだけでもお伝えできたらとコーラス隊でもらった楽譜を元に以下に勝手ながら邦訳してみました。 -------------------------------------------- アルフォンシーナと海 (フェリックス・ルナ作詞・アリエス・ラミレス作曲) 海が撫でるやわらかな砂にのこされた 彼女の小さな足跡はもう戻らない 水底へ至る 痛みと静寂だけの小さな道跡 水泡へと至る 痛みと静寂だけの小さな道跡 神は知っている 苦悩はあなたに付き添っていた あなたの声は古い痛みにかしいでいた 深海の渦巻き貝のささやきに耳を傾ける 深く暗い海の渦巻き貝が歌う歌 アルフォンシーナ あなたは孤独とともに行く 新たな詩を探しに行ってしまった 風の古びた声 潮の古びた声が あなたの魂を口説き運び去った そうやって夢の中のように 海のねむりを身にまとうアルフォンシーナ 海藻と珊瑚の道を 5人の愛らしい人魚たちがあなたを連れて行く ほのかに光るタツノオトシゴが彼女のまわりをまあるく囲み 海の住人たちは彼女のかたわらで遊んでいる もうすこし灯りをおとして 1人にしておいて 平穏の中 乳飲み子のように眠るから 呼ばれても ここにいると言わないで アルフォンシーナは戻らないと言って 呼ばれても 絶対にここにいると言わないで わたしは戻らなかったと言って アルフォンシーナ あなたは行ってしまった・・・ --------------------------------------------- youtubeにてメルセデス・ソーサの歌う版、みつけました。 http://www.youtube.com/watch?v=elFfCLa6wNM原語(スペイン語)で聞く事が出来ます。 (映像も妙な感じで素敵です) 詩の言わんとする所を知ってから音を聞くと・・・かなり思わされる所があります、やはり。 >もうすこし灯りをおとして からの6行が、実在の詩人アルフォンシーナ・ストルニの最期の詩からの引用のようです。 余談: ロルカの詩でも感じるのですが、極限状態へ向かう人の表現する所ってよくもわるくも神道の世界にも通じてる感があります。(キリスト教会には縁あって小学生時の5、6年間ほど通った事があり、長じて西洋美術などを学んだ時にその世界観を知るのに非常に役立ったのですが)自分なりにはこれはキリスト教というより神道に近いと感じてしまいます。フォルクローレの由縁でしょうか。やはり神道は八百万の神の世界だからなのでしょうか。日本古来の歴史を勉強して自分の足元を見据えてこその世界観って大なり小なり大事だなと思いました。(国学もがんばろう〜)。 そういう視点からという意味でもこの歌は非常に興味深いです。今はただこの歌が好き、という気持ちとはちょっとちがう視点になってきたかな、、。
by majo_ceramica
| 2009-02-11 16:02
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