|
ホームページ MAJO 展示会のお知らせは こちらからどうぞ! こまいぬや MAJOwebショップ 陶芸サークル しゃちほこや 講師をして居ます。 只今メンバー募集中! 100ピープルのページ *本ブログのテキスト、イメージ等の無断転用 ・加工・二次配付はお断りします。 Copyright(c) MAJO 最新のトラックバック
カテゴリ
以前の記事
2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2005年 09月 28日
音楽家青島広志氏の講座「オペラ史405年を超速90分で」に行って来た。
テノール歌手小野勉さんの歌声をまぢかに拝聴しながらオペラの歴史を学ぶという豪華な講座でした。 講議はオペラの始まりといわれる1600年のフィレンツェから始まりました。 青島氏『ではこの時代に社会的にある大切な運動が起こったのですが、何か分りますか?ではそこの方。』 と、私の隣の席の人がいきなり指名される。 ええっ、きいてないヨ〜。瞬時に緊張がみなぎる教室内(笑)。 青島氏『ヒントは、最初に”ル”がつきます。』 隣の人『ル・・ル・・ルネッサンス?』 青島し『はいそうですね。ではルネッサンスを日本語で言うと?お隣の方。』 私『げ・・芸術復興。』 青島氏『まま、そうですね。文芸復興とも言いますけどね。(と黒板に記入)』 ひゃ〜(汗)青島氏の一番前の席を陣取っただけでせいいっぱい緊張状態だったのに、まさか指名されるとは思わなかったので緊張した。美術史やっといてよかった(笑)。 オペラ史をたどりつつ要所要所で小野勉さんが、青島氏のピアノの伴奏でテノールの美声を披露して下さる。 小野勉さんは超絶技巧といわれる男声の最高音・高い”ド”の音が何度も出てくる「連隊の娘」を今日ベストコンディションで聞かせてくれました。いや、ホントに素晴らしかった!!努力で勝ち得て磨き抜かれた才能というのはまぶしいものです。 また言い方は悪いけれど、”人のなし得ないような限界に挑戦する姿を舞台に見に来る”という意味で、オペラもスポーツ的でありまた見せ物的な要素もあるなと改めて思いました。 それから私が大好きな『誰も寝てはならぬ』(オペラ「トゥーランドット」)を最後に歌ってくれました。小野勉さんがうたってくれたオペラの曲は全部で7曲。なんて贅沢な時間だ! 話芸巧みな青島氏の事、講議の内容も興味深くておもしろかった。 例えば、 ●モンテヴェルディのオペラ『オルフェオ』のプロローグにでてくる音楽の精の役はちょい役だけど、たいてい引退間際の大御所か、新人が演じる事が多い。ベテラン歌手がこの役を演じたらそろそろ引退だと思って間違いない事。 ●カストラートの時代のオペラは彼等の歌声がもてはやされ過ぎて、アリア(彼等の歌うパート)部分が肥大化してしまい、この時代のオペラは筋がめちゃめちゃになってしまっている事。 ●ロマン派のロッシーニは37才の時にきっぱりオペラの作曲の筆を折って、80数歳までパリ郊外でお料理の研究に傾倒して、友人を招待しては料理をふるまう事を至上の喜びにしていた事。 ●プッチーニの『誰も寝てはならぬ』という曲、以前錦織健さんがネスカフェのCMで歌っていたけど、コーヒーの宣伝に『誰も寝てはならぬ』という組み合わせは納得だった、という個人的な感想。 などなどなどなど・・・・。 そして氏の印象的だった言葉。 『歌い終わった歌手への拍手は速いテンポで大きくお願いします。でないとね、美術鑑賞とかお茶会の席みたいでしょ。もっとわくわくして音楽を聞いて欲しいし、お隣の席の人と今のはどうだったとかね、もっとお話して欲しい。私達は別にお金が欲しいくてこういう事をしている訳じゃ無いんです。みなさんの拍手が欲しくてやっているのです。』 『今日はとても緊張しました。どんな方がここに見えるのかかわらなかったから。私より年上の方も多いでしょうし、私のような若輩者が勝手言ってるようきこえないだろうか、とか。ほんとに緊張してここに今日は参りました。』こうして講座は終わりました。 やさしげな物腰ではあるけれど、ずばずばとそして淡々とするどく切り込むところは、音楽というものに非常に正直に接して生きているからこそだなあ、と氏の大きな魅力として感じました。 しかし盛り沢山の90分でした。これほど歌ってしゃべってピアノをひいての濃密な講議もなかなかないと思います。終わった後しばらく別世界に浸ってぼ〜っとしてました。
by MAJO_ceramica
| 2005-09-28 00:12
| 見るもの聞くもの
|
ファン申請 |
||