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2009年 07月 31日
去年、とある陶芸のイベント展示会に参加した時のこと。
そこへ出展されていた陶芸教室を主催されているという先生が ゲストの方に自作品の解説をしておられました。 その先生は元ホンダだかマツダだかの車のデザイナーさんだったそうで (脱サラ後、陶芸に転向だそうです)、畑の違うお話をいろいろお聞きする事が出来て なかなか興味深い時間をすごさせてもらいました。 車のデザインというと人間工学に基づいて考えられるのだそうで、 いまは陶芸をする時にも同じく人間工学に基づいた器を作っておられるのだとか。 例えば、ボディにくびれがあり注ぎ口にひどくひねりのはいった片口。 見た目にはとても歪んで変わった形をしています。 先生曰く、『注いでご覧なさい。』 ゲストの方曰く、『ああ、そういわれると何だか持ちやすい。』 私曰く『これどうやって注げばいいんですか???』 そう、私は左利きです。 この先生が人間工学に基づいてつくられた片口は ひねりが入っている為、右利きの人にのみ使える器なのでした。 悟って先生曰く『ああ!左利きの人にはものすごく使いづらいと思います』 ・・・だよね、やっぱり。 思いつきは良かったのかも知れませんが、、、。 いや、根にもっているとかそういう事じゃありません(笑) 意外とこういうものって結構多く世の中に見受けられますもん。 バターナイフ、フライパン返しやら片口おたま、缶きり、ハサミなどの刃物系、 バッグのファスナーの向きからがま口の開き、万年筆やらネックレスの留め金、 扇子、自動改札、etc.etc.すべて右利き本位のものばかりです。 これもたぶん左利きじゃないと気付かないような事でしょう。 そしてたぶん左利きでも、もうそういうもんだ(使いにくいのを 工夫して使うのが当たり前)となっていて、 もはや気にすらしていないものも結構あると思います。 私は自分で陶芸をするようになり、 まず急須の持ち手はすべてティーポット式に背面に付けるようにしました。 もしくは把っ手無しの急須。(←個人的にはこれが一番使い易くて洗い易くて好き) 利き手に関係なく、誰でも使える、それがベストの形だと経験上思っているからです。 いままでで一番悩んだのは、把っ手の付いたカップの絵付け。 自分ではあまり把っ手が付いたカップって使わないのですが、 デザイン的に面白いなぁと感じた時や ご注文を頂いた時には自作品にも把っ手をつけます。 悩んだというのは絵を付ける面です。 左手でカップを持ったときと 右手でカップを持ったときでは、正面が逆だからです。 以前は左利き用と右利き用にと考えて、 正面を変えたカップをそれぞれの利き手の為に作っていました。 利き手に関係なく、誰でも使える、それがベストだと思っているのに、 なんとも割り切れないものを感じながら。 実際、絵柄を気に入って下さって、左利き用だというのを承知で 右利きのお客様がご購入下さった事がありまして・・・ 量産できるタイプの作品ではないだけに、正直どうしたらいいのだろう、、と悩みました。 で、最近の新作は文字どおり「右に習え」にしました。 こう考えるようになったからです。 右で持った時正面に来る側にメインの絵を付けますが、 左で持った時正面に来る側には、ちょっと隠し絵的なものを描いたり 正面の絵に関連づけてクスリと笑いの出るようなワンポイントを描いたり なんというのか、マニアックな楽しみ的絵を付けています。 左利きの人には、マニアックに楽しんで頂こうという魂胆です。 自分も左利きの一員としてその方が楽しいかなぁと思ったからです。 それからご注文をお受けした時には、もちろん依頼主さんの利き手を伺って 正面に絵を付ける側を確認させて頂いてから制作に入るようにしています。 『左利きの人って器用なんだよね』とよく言われます。 否定はしませんよ。 どんなに細かな事でも工夫しなければ 左利きには使えないようなものが世の中にゴマンとあるのですから。 左利きは工夫して道具をつかわねば生きて行けないんですもの、 そりゃあ器用が板に付くというもんです(^^) (もう10年くらい前のデータだったと思いますが、 右利きと比べて左利きは平均寿命が10年程短いそうです。 短命の理由は、道具による事故が原因なのか、 恒常的なストレスによるものなのか、知りませんが。 でも寿命については個人的にはあんまり気にしてません。)
by majo_ceramica
| 2009-07-31 01:38
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