|
ホームページ MAJO 展示会のお知らせは こちらからどうぞ! こまいぬや MAJOwebショップ 陶芸サークル しゃちほこや 講師をして居ます。 只今メンバー募集中! 100ピープルのページ *本ブログのテキスト、イメージ等の無断転用 ・加工・二次配付はお断りします。 Copyright(c) MAJO 最新のトラックバック
カテゴリ
以前の記事
2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2009年 05月 26日
最近図書館でニホンオオカミの文献を読みあさっています。これがなかなか興味深い。
最初に読んだのは西田智著の「ニホンオオカミは生きている」。今日はまずこの一冊の事を書こうと思います。 2000年の秋、新聞に掲載されて騒がれたニホンオオカミの写真。憶えている方も多いのではないでしょうか。 オオカミ好きの私としてもずっと忘れられずにあの写真のオオカミの件はどうなったんだろう?と思っていたのですが、ふとしたことからこの写真を撮った西田智氏自身がこのニホンオオカミの件について、本を著作されていたのを知りました。この本「ニホンオオカミは生きている」は、2007年に出版されているのでわりと最近の話です。 まず思ったのは、西田氏の、マスコミに扱われることによる弊害をできる限り退けたその一貫した態度にとても感心しました。(いろいろな交錯及び工作があった様で、そのてん末等もこの本に著してあります) 学会へ公表することについてもかなりためらわれていたようです。 このオオカミらしき生き物の生活の事を第一に思い、 少なくともこの固体の寿命が全うされる時期が過ぎるのを推測し待ってから本を出版した事。 オオカミへ対する研究心だけではなくその根底に深々とした愛情を感じ、 本を読んでいて共感するところが多かったです。 日本で随一のニホンオオカミの研究家でもいらっしゃる今泉吉典氏に この写真の鑑定を依頼した所ニホンオオカミである可能性は極めて高いとの事。 この本を読む限り、絶滅種として認定するのを早まったのではないかという事と (絶滅認定後もニホンオオカミの目撃情報があとを断たない) また、西田氏の説によると 日本には犬科のほ乳類が、ニホンオオカミ以外にも居た可能性が高いという事。 この2つの説は、ありえそうです。 (後日いろいろ調べて行く内に他のニホンオオカミ関係の本や歴史文献・写真や残されている絵画などを見ても思いましたが、現在の通説になっているヤマイヌ=ニホンオオカミというのはどうもおかしいです。別の種のように感じます。) 現在ニホンオオカミは絶滅したものとして、 中国などの大陸オオカミを日本の山林に放そうという運動があります。 しかし、西田氏はそれにまったをかけています。 東京などのような場所に住んでいるとまるきりかけ離れたお話のようにも思えるかもしれませんが、今だ起伏の激しい森林が残る地方は日本にも残っており、そこにオオカミの濃い血を受け継ぐ野生の犬科の生き物が山中に生息している可能性は捨て切れないとこの本では語っています(それだけの調査結果を西田氏が得ているということです)。 あまりに伝説化しすぎて、まともな調査も行われず絶滅したと「思い込まれている」ニホンオオカミ。 大陸オオカミを放つ以前に、現在の状況の調査が先である、という西田氏を応援したい気持ちになるのでした。ニホンオオカミの唯一の鑑定眼をお持ちなる研究家今泉吉典氏もご高齢になっていることを思うと、一刻も早い調査が必要に思えて来ます。 これは蛇足かもしれませんが・・ 個人的にはそれと同時に、あの最後の一羽のトキのことを思うと、 自由を奪われ研究対象のようにして人工的な施設に押し込められるくらいなら、 山中にそっとしておいてやりたい気もします。 絶滅種の認定を取り消すには、まず固体の捕獲が最低条件だそうです。 さらにニホンオオカミであるという学術的な認定を得るには 頭蓋骨を取り出して、現存するモデルと比較検討する必要があるとの事。 もしかしたらトキのようにならないように ニホンオオカミはそうして守られているのかも?とすら 希望的観測とはいえ、そんな気持ちも湧くのでありました。 現在は古文書などに顕われるニホンオオカミについての本を読んでいます。 こちらも非常に興味深いのでまた後日おぼえがきしたいと思います。
by majo_ceramica
| 2009-05-26 12:28
| 見るもの聞くもの
|
ファン申請 |
||