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2009年 02月 06日
10日からの高円寺のninniさんでのミニ個展にむけて、今回かなりいろいろやってます。
ミニ個展なのでミニなものをじっくりたのしんでつくっていたら、なんと締めきりの時間がもう目の前に迫って来ていました。 今かなり手を広げていろいろやってるのをどの辺りで終結させるのか頭を悩ませる所です。 窯はあと焚けても2回かなぁ、、2回焚くと言うのもタイムリミット的にかなりムボーだけれど・・・。 展示期間を2週間ほど頂いているので、前期後期で作品を多少入れ替えさせてもらおうかな〜と思っています。手広げたこの世界、やっぱりつくったものみんな見て頂きたいので・・・。 そう思ったら、ちょっと気が軽くなったどころかわくわくしてきたので、今日もまた器と対話しながら絵付けをしているのであります。。 陶芸の作業の中で大きく分けてBGMやBGVを流しても大丈夫な作業とダメな作業とがあります。たとえば粘土ねりだとか、 石膏型を抜くだとかいった作業は大丈夫。 ダメなのは、絵付けをしている時。 それでも入り込んでしまえば周りの音も聞こえなくなるので意外と大丈夫なのですが、入り込むまでに自分の内の世界がちゃんと構築されてないと、BGMやBGVがじゃまで時にはイライラしてしまう事もあります。 音楽でも雅楽のような音だったらそれでも大丈夫ですが、特にダメなのはTVの音です。イライラするほど集中できないのはその時の自分の状態もあるので、修行がたりないのだなぁ、、とはわかっているのですけれど。 よくデパートの実演とか、屋外のアートワークとかで絵を描いている人がいますが、すごいなぁ、、と思います。私だったら器に描くにしても紙に描くにしても、絶対人前では絵は描けないです。ものすごーく「ウソ」の絵だったら描けるかも知れませんけれど。 もとい。 「ウソ」・・・というのは違うかも知れません。 型のある絵。 粘土ねりだとか石膏型を抜くように、型(パターン)のある絵と言うのでしょうか。 それならBGMがあろうが、人が見ていようが描けるかもしれません。 先日TVで歌舞伎の中村座の密着をやっていたのを思い出しました。 勘三郎さんが若手に向かって曰く、 『歌舞伎は何も考えなくてもできるんだよ、 余計な演技するな、 「今晩の飯はなんだろう」とか考えながらで演じるもんだよ。』 と言っていました。 これ。 これこれ。 「ウソ」、じゃないんですよね。 型を演じるという事なんですよね。 型の前では、余計な考えは逆にじゃまだ、ということ。 型の中に気持ちが込められるようになるのには、 それこそ熟練した職人の積み重ねができてからこそ。 その域に達してもいないのに下手な気持ちを入れたりした型は、 それはもう型ではなくてただ気持ち悪いだけだ、ってこと。 自分のレベルに引き下げて語ったりして申し訳ないですが、 ものづくりのパターンの一つとして分かる気がしました。 型のある難しさ。 1から構築していく難しさ。 それぞれに全く違った難しさがあります。
by majo_ceramica
| 2009-02-06 01:54
| 陶/準備・その他
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